ジュラシックワールド 新たなる支配者 原作ファンによるネタバレあり感想
公開初日に観に行っちゃいましたよ、『ジュラシックワールド 新たなる支配者』。大胆にもシリーズ完結編を謳う話題作ですね。僕はこのシリーズ、原作小説であるマイクル・クライトン*1の『ジュラシック・パーク』『ロストワールド』の大ファンだったこともあり、大変好きなシリーズであります。実は『ジュラシックワールド』シリーズは映画第1作『ジュラシックパーク』はもちろんながら、原作小説からの引用も多く、クライトンの元ファンとしてはニヤニヤしてしまう場面も多いのです。今回の最新作はどうだったのか、原作小説でのテーマやキャラクターの描かれ方なども踏まえてゆるくパーソナルな感想をネタバレありで語ります。
続きを読むアバター 伝説の少年アン レビュー(前編) —子供と一緒に大人にも観て欲しい反戦アニメの傑作
色々あってNetflixで海外アニメ 『アバター 伝説の少年アン』を全話観たのですが、これがもう観終わっても何度も思い返す程面白くて、日本での知名度は低いし古い作品ですが、多分ピクサー作品や『スパイダーバース』と同じように、海外アニメだとかカートゥーンだとかの枠を超えた傑作だと感じた。また、2005年という15年も前のアニメに関わらず、戦争が身近になってしまった今の混迷した世界を予見していたかのような、生々しい反戦的寓話でもある。今こそ見るべき作品だと感じたので、今回レビューしようと思う。
長大になってしまったので、前後編に分けて投稿します。前編は極力ネタバレなしで本作の魅力を紹介します。後編は後日投稿しようと思ってますが、ネタバレありで印象的なエピソードの感想を述べる予定。なるべく早く上げたいですが現在執筆中…。
続きを読む2021年の個人的 ベスト & ワースト
2021年もついに今日で終わりですね。個人的には昨年に引き続き、コロナの影響であまり外に行けないので家で映画やテレビを見ることが多かったな•••という一年だった気がします。という訳で今年のベスト& ワーストという題で、今年、個人的に印象的だった作品や、感心しなかった作品をご紹介したいと思います。このゆるいブログの趣旨に従って、新作に限らず今年見た旧作、小説、ゲーム、ドラマ、音楽、漫画アニメなどなど。もはや作品名ですらなく、作者だったりしている極めて個人的なチョイスですが、何かの参考にでもなれば幸いです・・・
最低限の内容紹介以外、一応、ネタバレは無しのつもりです。
『紀子の食卓』は今見ても面白かった
園子温はやはり詩的感性がある。そして世の中の朧げな歪みというようなものを感じ取るのが上手い。少なくとも、昔は上手かったと感じた(園子温の近作は見ていない)。前回記事で『愛のむきだし』(2009) を再見したことがキッカケで、当時『愛のむきだし』以上に面白かった記憶のあった2005年公開の『紀子の食卓』がAmazon Prime でPrime 会員に無料公開されているのを見つけたので、改めて見てみた。登場人物の口調や映像のクオリティなど色々気になる点はやはりあるものの、独り語りによる引き込まれるような面白さは今もまだ健在だった。むしろ、20世紀末から21世紀初頭のインターネット通信時代の雰囲気を映す様子は逆に新鮮。そしてそこで語られる半匿名掲示板 (みんなハンドルネームがある笑) での繋がりは、「紀子の食卓」以後の世界で身近になったTwitterのようなSNSの緩い繋がりを連想させる、現代に続く物語でもあった。今回も見たことある人前提に若干ネタバレありで書いていくので、観てみてから読むことをお勧めします。
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