ジュラシックワールド 新たなる支配者 原作ファンによるネタバレあり感想
公開初日に観に行っちゃいましたよ、『ジュラシックワールド 新たなる支配者』。大胆にもシリーズ完結編を謳う話題作ですね。僕はこのシリーズ、原作小説であるマイクル・クライトン*1の『ジュラシック・パーク』『ロストワールド』の大ファンだったこともあり、大変好きなシリーズであります。実は『ジュラシックワールド』シリーズは映画第1作『ジュラシックパーク』はもちろんながら、原作小説からの引用も多く、クライトンの元ファンとしてはニヤニヤしてしまう場面も多いのです。今回の最新作はどうだったのか、原作小説でのテーマやキャラクターの描かれ方なども踏まえてゆるくパーソナルな感想をネタバレありで語ります。
続きを読む2021年の個人的 ベスト & ワースト
2021年もついに今日で終わりですね。個人的には昨年に引き続き、コロナの影響であまり外に行けないので家で映画やテレビを見ることが多かったな•••という一年だった気がします。という訳で今年のベスト& ワーストという題で、今年、個人的に印象的だった作品や、感心しなかった作品をご紹介したいと思います。このゆるいブログの趣旨に従って、新作に限らず今年見た旧作、小説、ゲーム、ドラマ、音楽、漫画アニメなどなど。もはや作品名ですらなく、作者だったりしている極めて個人的なチョイスですが、何かの参考にでもなれば幸いです・・・
最低限の内容紹介以外、一応、ネタバレは無しのつもりです。
DUNE / デューン 砂の惑星 レビュー (パート2) : 運命論と反出生主義
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『DUNE / デューン 砂の惑星』レビュー後半です。前半はこちらです。
ネタバレなしプレビュー記事はこちら、関連作も紹介しています
numbom2020.hatenablog.com
以下、ネタバレありです。
続きを読むDUNE / デューン 砂の惑星 レビュー(パート1) : 母子の物語
未来のビジョン
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『DUNE / デューン 砂の惑星』という映画は、劇中でティモシー・シャラメ演じる主人公ポール・アトライデスが繰り返し見るような”未来のビジョン”を見せてくれる映画でした。その本来のテーマが完結するだろう続編、そして原作2作目を描くという3作目、その壮大なサーガの予感ーー。それはポールが見たように可能性の一つに過ぎませんが、しかし本作で蒔かれた種を刈り取るサーガが作られたとしたら、映画史に残るのではないかと感じます。もしかしたら商業的な大作映画の一つの分岐点となることすら有り得ると。他の思弁的なSF小説、例えばレム『惑星ソラリス』やアーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』などが、マニアックな小品としてではなく大規模予算の超大作として、商業的な妥協なくアーティスティックな感性で映画化される時代が来ることすらあるかもしれない。本作は2020年代のハリウッドの超大作としての没入感、迫力、映画的な魅力を備えていながら、まるで長編小説を読むように豊かで壮大な時が流れ、非常に挑戦的なテーマを描き出す、文学的な作品でした。
以下、ネタバレありで本作のテーマについてレビューします。
長くなってしまったので今回はその前半です。
『DUNE / デューン 砂の惑星』 プレビュー : 合わせて観ると更に楽しめる2作品
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の『DUNE / デューン 砂の惑星』・・・1年越しに公開された超期待作を10/15の公開初週にIMAXシアターで観てきて、あまりの傑作っぷりに、それ以来興奮が冷めず何も手をつかない状態になってしまっている。何かデューンについてアウトプットしたいという生理的な反応と、この娯楽大作と言い切ることが困難な芸術的超大作が果たしてヒットするのかという不安に苛まれ、少しでも興味のある方には劇場にーーできれば足を運べる範囲で最高の設備を備えた劇場にーー行って体感して頂きたい、1人でも多くの人に布教したいという思いで、何も考えずに本記事を書き始めています。正直、本作をきちんと総括してレビューすることは今の僕にはすぐにはできないので、まずはネタバレ一切なしで本作の圧倒的なスケールと没入感について、プレビューとして述べていきます。また映画と合わせて観ることでより楽しめるだろう2作品 を紹介します。参考にして頂ければ幸いです。
ネタバレありレビューはこちら
numbom2020.hatenablog.com
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